<特集>PACS製品の現況
SIEMENSが提供するSolution
メディカルソリューションマーケティング本部
HSグループ ITプロモーション
天津 太郎 先生
画像収集装置のデジタル化、発展とともに、さらに高度な質的診断が要求され、量的にも飛躍的な増大を続ける読影作業。
SIENETは、そんな本格的なデジタル時代を迎えた現在の院内環境をベースに、より快適な読影環境を提供する画像診断支援システムです。様々なメーカーの様々なモダリティや画像読影装置をネットワークで結び、「観る」「操る」「伝える」「管理する」をシステムで実践し、より簡単で快適な読影作業をいつでもどこでも行うことを可能にします。 また、画像情報システム(PACS)による読影作業の効率化に限らず放射線情報システム(RIS)により業務の効率化を実現します。 モダリティーメーカーとして全世界で培われた知識と経験により、病院業務を強力にサポートいたします。
弊社PACSの特長
PACSの特長 ■ Syngoコンセプト モダリティーと同じアイコン機能により一貫した操作性のご提供。 ■柔軟なネットワーク構成 システム障害による日常業務への影響を考慮したデータ分散型 ネットワークの他にデータの共有化を実現する集中型ネットワ ークにも対応。 ■ DICOMのスピードを補う転送方式 弊社画像サーバと読影ビュアーの組合せの場合にはDICOM方式の 他に 非DICOM(5倍の速度)でイメージ転送が可能。 ■ 読影業務のサポート 患者リスト上で読影をサポートするフラグの設定が可能。 例えば、読影済、レポート済、重要症例などのステータス管理に利用。 また、フラグ済のものを一括して別DICOMノードへ送信も可能。 (eg.3D Workstation等)
社PACSの特長
SIENET
MagicStore(画像保管サーバ)
MagicStoreは、画像保管用DICOMサーバで、仕様環境に応じた独自の画像データベースシステムを構築することができます。モダリティ+画像読影装置という最少のシステムから、いくつものモダリティや読影装置をひとつに結んだ大規模システムまで、常に高度な判断が求められるドクターのための快適環境を実現します。
■Ultra Fast Query (高速データ転送)
通常のDICOM接続はその送受信の確実性を保証する為、データ通信にはCT画像1枚で約0.6〜0.7秒の時間を要します。(画像サーバと読影ビュアー間は100MbpsのEthernetを想定。)
MagicStoreはMagicView 1000との組合わせにより非DICOM接続による高速データ転送” Ultra Fast Query” を実現します。 Ultra Fast Queryでは画像は直接メモリに展開されBackground処理にてMagicview1000のハードディスクに書き込まれます。(
他のDICOMビューワとの通信用にDICOM通信モードも備えています。)
■Auto Retrieve (過去画像の自動Prefetch)
MagicStoreはMagicView1000との組合せにより比較読影用に過去画像を読込むAuto Retrieve を実現します。
通常RISがある場合には過去画像の転送ルールはRISの指示に従がって行なわれますが、RISが存在しない場合でもAuto Retrieveにより必要な画像をMagicView1000上に取込むことが出来ます。(Prefetch)
■同期保存 (画像情報の自動更新)
MagicStoreは、MagicView1000との組合せにより、MagicView1000上で修正、追加された画像を自動的にMagciStoreに転送することが出来ます。 これにより、H/W障害等から貴重なデータを守ることが可能、分散型でも最新データを維持することが可能になります。
MagicStore上に存在する画像をMagicView1000上で訂正した場合も同期保存によりデータは重複せずに上書きされます。また、元画像を取って置く方法も選択可能です。
■データベース統括サーバによる複数サーバの一元管理
複数のMagicStoreがあるとき、患者データベース(どの画像がどのサーバに保存されているか)を管理する統括サーバを設けて、画像を一括管理することができます。
サーバーの増設にも柔軟に対応。
■高い信頼性と拡張性
発生画像量と保管期間に合わせて適切な構成を提案できます。
信頼性
サーバの二重化が可能
ハードウェア:UNIX
OS(SUN Solaris8)
データの二重保存が可能
拡張性
RAID(一次保存容量):1台あたり 180GB〜2TB
Jukebox(長期保存容量):1台あたりの画像保存物理領域 〜5.2TB
Jukeboxのメディアは、DVDまたはMOD
Deep
Archiveは、テープメディアを使用し、8640TBまで拡張可能
NAS(Network
Attached Storage)によりデータの安全性、将来の拡張性を図ります。
高性能読影支援端末(SIENET MagicView 1000 U/W)
読影環境をサポートする高性能ビュアー ■操作性(ユーザー毎アイコン設定,画面レイアウト作成可能,表示レイアウト自動選択)
■イメージナビゲーション(CT/MR複数studyのslice位置表示) ■Image,Series,study同期スクロール(比較診断用スライス調整自動) ■Windowing、異なるWindows値の表示(CT用) ■Zooming, Pan, 距離測定,角度測定 ■部分拡大, 反転, シネ表示(自動、マニュアル) ■過去画像と当日画像の同時表示 ■画像上書き保存、新規保存 ■サーバーからのPrefetch, 画像自動転送 ■3D (MIP/MPR/SSD/VRT) ■所見レポートとの相互連携(画像転送)
Windows版読影支援端末(SIENET
MagicView 300)
PCベースの読影支援端末MagicView300は2Dビュアーとして院内に快適な読影環境を構築します。メディアにソフトと画像を焼き付けるViewer
on CD機能を持ち(option)、Filmless化をサポートいたします。
読影環境をサポートする2Dソフトコピービュアー
■スタックまたはストライプ表示
■シネによる連続表示
■マルチフレーム画像のシネ表示
■複数シリーズに対し同時シネ表示
■過去検査などの複数シリーズ間を連動させる同期スクロール
■表示画像の階調調整機能(12Bit)をマウスで操作
■画像の回転、反転、白黒反転
■距離、角度、面積(矩形、円形、曲線内)、CT値、最小、最大などの計測
■画像の拡大、パンニング
■他のDICOMノードへの画像の自動転送
■画像をTIFF,JPEG,BitMAP,DICOM形式にExport
■TIFF,JPEG,BitMap,DICOM形式の画像をImport
■検査/シリーズ画像をCD上にビュアーソフト付きで書き出し
院内画像配信用サーバ(SIENET MagicWeb)
SIEMENSモダリティ共通のSyngoコンセプトの採用により、使いやすい(直感的な操作性)を高
度に実現。ストレスの無い画像参照環境をご提供いたします
■「連携する」システム
外部システムとの連携用I/Fの実装と標準的なプロトコルの採用により、全体的な病院情報
システムの中へのシームレスな組込みが可能。効率的で効果的なシステム構築を実現いたします。(電子カルテ等からのDirect
Image Callや電子カルテ等へのクリップボード経由の画像貼り付
け、DICOM画像サーバへの自動検索等)
■「堅牢な」システム
高度なセキュリティ技術により、堅牢なセキュリティを確保。大切な患者さんのデータを確実
に守ります。(SSLによる暗号化と相互認証、ユーザアカウント管理、画像ごとの参照権限管理、
自動ログアウト等
■「より高度に」画像参照を可能にするシステム
◥豊富なプロセシング機能による画像参照が可能。更なる画像参照環境の向上を実現いたします。
(WW/WL調整、グレースケール反転、手動/自動シネ表示、距離/角度/CT値計測、エッジエンハ
ンスメント(オプション)等)
◥Dualモニタ構成による画像参照が可能(オプション)。臨床科医師等の画像参照環境の向上を
実現いたします。
■「使い方の広がる」システム
クリップボード経由の画像貼り付けや、ビットマップ/DICOM形式の画像データエクスポート機
能を実装(オプション)。画像を見るだけでなく効率的/効果的に画像データの2次利用をする
ことができ、その用途はよりいっそう広がります。
■Viewing機能
Windows値変更、 拡大/縮小、距離計測、角度計測、 回 転、左右反転、 部分拡大、反転、
自動/手動シネ、別シリーズを同時表示、同期スクロール、Cardio用フレーム動画にも対応(option)